離島の郵便局訪問記

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zoom RSS ■その168[東京都・青ヶ島(あおがしま)] 2003-11-07〜08

<<   作成日時 : 2005/12/05 00:26   >>

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絶海の孤島・青ヶ島にも郵便局がある。青ヶ島は数多い離島の中でも最上位にくるほどの、渡島が難関な「島」だ。私は2001年の5月にヘリコプターで青ヶ島への渡島を試みたが、ものの見事に玉砕した。

八丈島から青ヶ島への定期船は就航率が半分あるかないかと言われている。旅客船に比べて就航率は良いヘリコプターでの渡島ですら、運が悪ければ欠航する。正直言って青ヶ島への渡島の再トライは敬遠し続けて来た。

私の頭の中では青ヶ島へは渡島出来ないのではないかという不安が常につきまとった。青ヶ島の渡島に失敗して以来、60島以上の離島を訪問した。未訪の離島が10数島になったことを考え、青ヶ島への渡島を決意した。

もしも、青ヶ島へ渡島出来なか場合、郵便局がある離島の最後の訪問は青ヶ島にしようと思ったほどだ。2年半振りの青ヶ島への渡島は前回と同様に羽田空港から八丈島空港へ飛んだ。ここで、東邦航空のヘリコプターに乗り換えた。

搭乗手続きをした際に、欠航が無いことを知った。いよいよ青ヶ島へ渡ることが出来る。心の中で静かに興奮しているのが分かった。ヘリコプターは駐機場から滑走路へ進んだ。プロペラの音は轟音かと思ったが、それほどでもない。

ヘリコプターの中は意外と広く、飛行機の座席よりも窮屈ではない。暫くして上昇していき、青ヶ島へ向けて飛び立った。窓外の景色は飛行機から見る空間よりも絶景だ。青ヶ島への所要時間の20分は本当に短いと感じた。

青ヶ島のヘリポートに着陸して、迎えに来てくれた民宿のおかみさんの車に乗車した。民宿までの道のりはアップダウンが激しい。民宿に到着後、荷物を置いてから歩いて青ヶ島郵便局へ。人口が約200人の「島」だが道行く人は多い。

青ヶ島郵便局では100円貯金の他に、葉書に風景印を押して知人、友人に差し出しをしようと考えていた。青ヶ島郵便局内で葉書の裏面にメッセージを書いていたのだが、局員から「急いで書いて下さい」と言われた。

「?」と思っていたら、青ヶ島13時発の定期船還住丸に郵便物を載せる為、11時に青ヶ島郵便局を郵便車が出発するそうだ。「え〜、今日は八丈から船出たんだ」と思ったものの、指が痛くなるほどのスピードで葉書に書き出した。

八丈島と青ヶ島を結ぶ定期船「還住丸」の就航率が半分を切るとも言われている理由は青ヶ島唯一の港である三宝港へ行ってみて分かった。三宝港は外洋にさらされているのだ。波が高ければと思うとぞっとせずにはいられない。

海上の波が高ければ、八丈島を出航する時点で欠航する。無事に出航したとしても、三宝港で波が高くなれば還住丸は接岸出来ない。還住丸は実際に接岸出来ずに、八丈島へ戻ったこともあると聞いた。それほど厳しい渡島なのだ。

しかしながら、ヘリコプターの運賃が1万円を超えることを考えると、運賃がその4分の1以下である定期船への乗船は魅力的だ。この時季は秋だが、冬場は海上が荒れる。そう思うと青ヶ島の方々の苦労に頭が下がる思いだ。

還住丸は13時頃に八丈島へ向けて出航した。三宝港から人影が消えて、サウナへ行くことにした。このサウナは地熱を利用している。しかしながら、私がサウナにいる間に来た方は1人だけで、管理人も不在だった。

サウナで充分に休息を取り、民宿へ向けて歩いた。三宝港への行きにも感じたことだが、青ヶ島は特有の地形で成り立っている。青ヶ島は休火山ではあるが腹式火山なのだ。そして、阿蘇山のようにカルデラもある。

専門家ではないので詳細なことは理解出来ないが、これは歩いていると独特の形をしていることが分かる。青ヶ島は平地らしい土地はなく、斜面に建物がある。独特の地形はその土地に行ってみて、自分の目で確かめるに限る。

この独特の地形は、翌朝に尾山展望台から見た時にさらに良く分かった。さて、帰りは上り坂になる。途中で軽トラに乗った方から声をかけられ、民宿まで乗せていただいた。ちょうど疲れ始めてきたところだったので、これは助かった。

民宿で暫し休んだ後、夕食となった。この日の宿泊者は私だけだった。ところが、一人の男性が夕食を取りに来た。聞くところによると、携帯電話の工事で青ヶ島に来たそうだ。人口が約200人の青ヶ島でも携帯電話の利用はあるのだ。

この男性は民宿ではなく一軒家で寝泊りして、食事と入浴は民宿を利用しているとのこと。村長選挙の結果、どういうことが起こるか等、島外の方であるにも関わらず、青ヶ島の事情を話してくれた。私は久々の話し相手のようだった。

この男性とビールを飲みながら談笑の後、今となっては時効だが、この男性の運転する車で夜の青ヶ島をドライブした。中心部以外は暗闇が続く「島」で、事故を起こさないか冷や冷やしたが、アルコールが入ると大胆になる。

一匹の犬が荷台に乗り込んだ。ドライブが好きな犬のようだ。男性も犬を追い払うことはしなかった。闇の中を疾走した軽トラは三宝港に着いた。昼間に見た三宝港と打って変わって静かだ。明日も船は出るかもしれない、そう思った。

翌朝、還住丸ではなく黒潮丸が三宝港から出航したことが分かった。土曜日は黒潮丸が運航される。昨日に続き今日も八丈島と青ヶ島を結ぶ船は無事に就航した。行きはヘリでも、帰りは運賃の安い船を利用したかった。

そうは言っても、船の就航率は半分を切ることもあり、当てにはならない。就航率の良さを信じて帰りもヘリコプターを利用した。行きもそうだったが帰りのヘリコプターは満席ではなかった。不思議に思ったが、理由は簡単だ。

ヘリコプターを予約した方が船が出ることを知って、ヘリコプターをキャンセルしたのだ。私はそういう事情を良く知らなかったので、器用なことは出来なかった。ヘリコプターは船が欠航した場合は空席待ちが出るほどなのだ。

青ヶ島を飛び立ったヘリコプターは20分で八丈島に着いた。前回渡島出来なかった難関の青ヶ島だが、無事に一泊二日で戻ってくることが出来た。おまけに二日間共に船は就航した。ある意味、ラッキーと言えよう。

しかしながら、ここで油断するわけにはいかない。八丈島から羽田への飛行機が飛ぶか不安は残る。青ヶ島と八丈島の間は就航しても、その先の天候は悪化しているかもしれないからだ。それでも、無事に羽田に戻る事が出来た。

今回は渡島が難関である青ヶ島を訪問出来たが、渡島が難関な離島はまだまだ残っている。同じ東京都の利島御蔵島、鹿児島県トカラ列島の3島が残ってる。逆に小笠原は仕事の休みの調整が困難である為、渡島が厳しいのだ。

この日の午後は横浜で所用があった。横浜の街は土曜日ということもあり、大勢の人で賑わっていた。私が青ヶ島から返って来たなんて思う人はいないだろうし、ましてや青ヶ島の存在すら知らない人がいても不思議ではないと感じた。

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コメント(1件)

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島本部長さん、返信ありがとうございました。
また、ブログ更新の際は、拝見させていただきます。
きよちゃん
2005/12/05 23:52

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